たらい舟のつくり方

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ウラ(底板)つくり

ウラ(底板)つくりウラはたらい舟の底板になる部分である。ソコといったり、シキということもある。板の厚さは1寸2分(36㎜)、長さは5尺3寸(1590㎜)くらいで、製材時は1割増しで注文する。
まず板目にひいた板の中からウラに使う適当な板を選ぶ。
これを「板どり」という。つぎに「側(そば)どり」になる。板の接合面の4~5ヶ所に穴をあけ、ノイクギ(竹製の縫い釘)を打ち込む。穴をあけることを「打抜き」という。この穴にノイクギを入れる。これを「クギ立て」という。
ノイクギに先をつけて板を合わせて接合する。

つぎにノコギリで楕円形に切る「引きまわし」をおこなう。
このあと、ウラに上面と底面に角度をつける「うらまわし」をおこなう。最後にクレをウラに接合するために、クレの中から選んで接合部分にツメで印をつける「ツメ墨み」をおこなう。

クレ(側板)つくり

クレ(側板)つくりクレはたらい舟の側面の板のことで、厚さ1寸(30㎜)、長さ1尺7寸(510㎜)くらいの柾目板をつかう。まず、「板どり」をする。
ハンギリの側面は幅7寸(210㎜)くらいの板を3枚くらい、その他は幅3寸3分(100㎜)くらいの板で合計で30枚前後のクレが必要となる。ただし「割引き」といって、クレの上と下の長さを、上は1割ほど長くする。

アカタの部分が外側になるようにし、クレの表側は凸状に、裏側は凹状にカンナをかける。ウラの回りを爪ずみで側どりをして、各クレの接合部分に2ヶ所、定規を使って印をつけノミで穴をあけて、ノイクギを打ち込む。

タガつくり

タガつくり円周8寸(240㎜)・7寸(210㎜)の竹2本を、それぞれ八つ割にする。
つぎは、竹ヒゴのへりのカドをとって丸くする「せんがけ」をする。クレを組み立ててあるハンギリにカリタガ2本をかけウラを入れる。接続してある部分に段差があった場合にはカンナで直す。
これを「め違い直し」という。そのあとに「木殺し」と「おりばかき」をする。「木殺し」とは、板と板をなじませることで、硬い板と軟らかい板をタガで締めてくい込ませることである。
「おりばかき」とは、ウラの位置を安定させるために、クレの下に溝部をつけることである。このあとホンタガをかける。

タガのかけ方

タガのかけ方桶を伏せてかけるので、クチタガからかける。つぎにソコモチ(ドウタガともいう)、シリタガの順にかける。

タガはヘラ(セリボウ)を立てて、下の方に叩き込んでいく。「タガを組む」には、最初2本のヒゴを組む。そのあと、別の2本をタスキがけにして組み合わせる。

それを水の中に入れて濡らし、タガをかけやすくする。つぎはクレとタガの間にヘラを立てて、木槌で叩き込んでいく。これを「ヘラ割り」という。ヘラは右まわりに回していく。

平成21年度 たらい舟職人養成講座

講座風景 記録写真

設計資料

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